人気の国家資格③ 社会保険労務士とは
安心して生活するための労務・社会保険の専門家!
“年金改革”や“消えた年金問題”が大きな話題となった昨今。
これにともなって、テレビや雑誌でよく見かけるようになったのが、社会保険労務士(通称“社労士”)という職業の人たちです。年金問題のおかげで、社労士という存在を始めて知ったという方もいるかもしれませんね。
社労士と聞くと『年金問題のプロ』といったイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、社労士の仕事というのは年金についてだけではありません。
それでは、どのような仕事を行っているのか、主なものをご紹介しましょう。
- 健康保険や厚生年金、労災、雇用保険などの手続きに関する書類作成や提出代行
- 企業の就業規則、給与規定、給与計算など、帳簿・書類の作成とアドバイス
- 募集や採用など、雇用に関するアドバイス
- 労働時間や労働環境などに関するアドバイス
このように、社労士の仕事には、作成や申請といった具体的な計算をしたり書類を作って申請したりする手続き業務と、アドバイスをする業務とがあります。
社会保険に関する書類申請業務は、社労士の独占業務なのですが、細かな計算や書類を正確に作成して処理する、事務処理能力が問われる仕事です。
しかもそれだけではなく、経営者や雇用される側の立場を理解しながらアドバイスを行わなければならないので、人間性や交渉力が問われることもあります。
大きな企業の場合、各種の手続き業務は、社内の総務や経理担当の部署に社労士の資格を持つ人材がいて、その人が行っていることが多いようです。(ちなみにこのような人を“勤務社労士”と言います)
しかし、小さな企業は、社労士の資格を持っている人材が社内にいないことが大半なので、そのような場合は独立開業している社労士(これを開業社労士と言います)に業務を委託しているのです。開業社労士は企業と顧問契約を結び、社会保険や労務関係の仕事を一手に担い、月々報酬が支払われるという形をとっており、この顧問契約による報酬が、開業社労士の収入の柱となるわけです。
このように、会社を維持するために必要だけれども、雇用主が「ちょっと難しいな…」「面倒だな…」と感じてしまう部分に、すかさず入り込んで仕事を見つけ出すのが社会保険労務士です。
計算や書類作成をする冷静な視点だけではなく、雇用主や被雇用者の気持ちを察する暖かな心配りが必要な仕事であると思います。